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Mon.

籠の中  

自ら入った籠の中
在るのは止まり木だけ

厳重に鍵を掛け
閉ざした籠の中で
朽ちて死んだ方が余程まともだろうか

望まない
望まれない日々

腐っていくのが身に染みて解る
自分はもう自分じゃない
外側が同じだけ
既に腐敗は奥の奥まで進んでいた

僅かに残る意識の底
身体を引き摺って籠に入った
本当は牢屋なのかもしれない
鎖を幾重にも巻き付けて
封じ込めているような

全ては手遅れだけれど

薄らいでいく
確かに在った記憶の数々
大切に仕舞い込んだ筈の思い出
霧の向こうに忘れていった?
それとも自ら手放したのか

これで良かった?
私も貴方も望んだ結末?

いつかの言葉
「出会わなければよかった」
貴方は否定したけれど
自分は今でもそう思えない

後悔している
ずっとずっと
貴方の悲しみの一部は
間違いなく自分が与えたものだから
その一点に限っては
あの頃からずっと変わらない
胸の内の記憶に焼き付いている

嫌という程解ってしまった
人を傷付けることでしか
自分は人に想いを伝えられないことに
気付いてしまった
人の幸せを真に願うのなら
籠の中に入っていることが
自分に出来る唯一なのだと

一度は閉ざしていたのに
呼びかける声に引かれるまま
差し伸ばされた手を取ってしまった

変わることなんて出来ない
幾月経とうと自分は自分のまま
何度だって過ちを犯し続ける

大切だと想うから
この祈りは届かなくていい

それでも せめて願わせて

声には出来ない言葉でも
あまりに遅すぎた想いが
閉ざした籠の中を反響しながら
やがて消え行くものだとしても

最後の最期まで
夢見た日々の幻想を抱いて
檻の中で息絶えるから

2018/11/12 02:06 [edit]

category: 呟く

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